ファイティング寿限無 (ちくま文庫)

ファイティング寿限無 (ちくま文庫)

第4回酒飲み書店員大賞受賞作品。
若さとやる気はあるが売れない落語家が師匠のアドバイスにより突然ボクシングを始める。一人前の落語家になるのか、それともボクシングのチャンピオンを目指すのか。ボクシングが上達するにつれ、そして世間の知名度が上がるにつれ橘家小龍ことファイティング寿限無は自分の進む道に迷う。しかし、持前の明るさと真面目さで自分で今できることを精一杯やり、周囲もその何事にもひた向きな姿勢に惹かれていく。ストーリーがどんどん進み、それこそひとつの落語を読んでるような感じです。読んでて気分いいのが、何より小龍が「いい奴」だということ。ストレス抱えてる人にお勧めのストレスフリーの話ですよ。