告白

告白

今更ながら今年の夏からロングセラーの告白を読みました。帯に書いてある「〜このクラスの生徒に殺されたのです」という文章に、サスペンスやミステリーではなくどこか道徳的なイメージを持ってしまって敬遠してましたが、サスペンスでした。
ある事件により幼い娘を亡くした中学教師が復讐を果たすためある告白をする。ひとつの事件に端を発した様々な立ち位置のひとたちが次々と『告白』し、物語は一気に加速します。ボタンの掛け違いにより人々はここまで残忍になれるのかいやというほど感じずには居られませんでした。
ただ、圧倒的なスピード感で読み応え十分でした。この作品を評して読後感が不快だとかそういった感じで捉えられがちですが私はあまり感じませんでした。