振り返り

10月に入り、少しずつ涼しい時間が延びてきました。
早いもので関西に異動してから5カ月が経ちました。お陰様でスタッフにも恵まれ、毎日充実した日々を送っております。
スタッフの子らともだいぶ打ち解けてました。自分が関東人であることを忘れるくらい、土地に合っている気がします。「tarotaoさんは絶対関西人ですよ」と朝番のA君にも太鼓判を頂きました。


この半年間(厳密には5か月間)、今までにないくらいアグレッシブに仕事したと思います。今までは自分の知識に限界を感じつつ、若干受け身になって仕事していた気がします。しかし、今期はそんな態度では振り落とされてしまうような台風の中で前進してきた感じがします。
壁にぶち当たったらエリアの社員みんなで知恵出し合って乗り越えてきました。自分の店での成功例をほかの店舗に共有したり、自店だけでなくエリア全体を皆でカバーした結果、実績も付いてきました。あと一歩なところがあるので、下期は絶対に結果を完璧に出して、今年はいい仕事したなと言えるようになりたいです。
9月末に、主に雑誌を中心にゾーニング変更をしました。その効果が早くも売り上げに表れてきています。きっと10月は良い結果が残せることでしょう。そうしたらまたスタッフ全員参加の祝勝会を開きたいと思っています。
「関西初めてなんです〜」というところから始まって、根気よくスタッフとのコミュニケーションを取り、皆が意図しているものを汲み取り、育成を重ね、自発的に仕事を進められるように少しは導けたと思います。
今期の目標というか私に課せられたタスクはまず、去年運営に苦しんでどうにもならない売場になってしまった当店の立て直しでした。
そのため、元々自信のあった商品知識はほとんど使わず、数年前まで苦手だったマネジメント力を全面に出して、自分の行動指針にしていました。最初は、雑誌を開店前に出しきるという、書店としてはごく当たり前のことを当たり前にできるようにすることから始まりました。
幸いなことに、スタッフさんたちは去年の厳しい状態に腐らず耐え抜いてくれていて、指導したことに関してどんどん理解してくれました。
運営が軌道に乗ってきたと感じたのは8月ごろからでした。お店の事情で私が遅番に入ることが多くなっても品出しのスピードは落ちないし、売場も手が加わるようになってきました。ようやく商品の発注に手が出せるようになりました。
オリコンや他店のランキング入りしている商品などを発注して、しっかり展開できるようになりつつあります。
考えて走る本屋という基本理念の浸透もしてきたように思えます。
あるとき出勤したら新しいフェアがいきなり完成していたとか、嬉しい発見が増えました。


売場での指導や商品手配などと並行して、エリアでのタスクフォースも本格化したのが8月でした。ビジネス書の実績が悪く、その立て直しを命じられたのです。エリアの旗艦店のMさんと関西本部のOさんと3人で競合店を見に行ったり、ロングセラー商品のタイトル選定したり、他の店の作りこみをして回ったり、今年一番、やってて楽しい仕事でした。おかげさまで毎月前年比がありえない実績を叩き出していた当店も、9月は100%近く回復しました。
やはり結果が目に見えて上がるとやった甲斐があるというものです。10月からはまた新しい展開を考える予定です。


他のエリアに比べても成果がはっきり出ている我がエリアは、ボスの影響力が大きいのが特徴です。
うちのエリアのボスは非常に勉強家で、今旬なものは自分が一番詳しくないと気がすまない性格らしく、アンテナがあちこちに向けられています。エリア全体の話をするかと思えば、当店のコミック棚のJOJOの1巻がいつも切れていると会議の席で言われたり、そんな細かいところも気になってしまう、今までにないタイプのボスです。
去年まで現場で店長をやっていた為か、常にお客様目線を忘れない方です。
相当しんどい無茶ぶりがあっても、結果お客様が喜んでくれるだろうということが見えるので、進んでそれを実現化するのです。そして結果を残すから周りからの信頼が厚い。
まあとはいえ、悪く言えば我々店舗スタッフが軍隊に所属していて、ボスが将軍といった独立国家のようなエリアですが。


下期も始まり、新たな改善点を見つけてエリア全体が売り上げが上がるよう頑張りたいと思います。