思考ヲ整理セヨ2

9月で2007年度の上期が終了しました。
おかげさまで当店は前年比はクリアできるようになりました。赴任してから半年である程度の結果が出たことは自分自身の励みになりました。でもまだまだ課題は山積みです。
で、10月から下期になり、上期に出来なかったあれやこれや色々やりたいことが盛りだくさんで、今、半年間の計画を作っている最中です。
本当は10月迎える前に作っとけよ!という話ですが。。。


やりたいことが盛りだくさんで何から手をつけていけばいいのか結構悩みます。今まで行き当たりばったりで行動することが多かったので、今年は順序だてて仕事を進めるように気をつけています。
佐藤可士和の超整理術』に載っていたのですが、思考を整理するのも存在する物質を整理するのも方法は同じで、要は実行項目を書き出して整理すればいいんですね。
というわけで下期の半期計画表をジャンルごとに書き出しているわけです。
お店の売上のウェイトが高いジャンルや、緊急度の高いジャンルは何なのかを把握して優先順位を決めてそれぞれのジャンルの実行項目を書き出していく。上期は最もテコ入れしなければいけないジャンルから順番に手直ししていきました。売れ筋の商品をきちんと展開して、ついで買いを促すように面陳列を増やして、今最も旬なジャンルである新書の場所を移動させ、おかげさまで明るい兆しが見えてきました。


では下期はどういったアクションを起こせばいいのか。
下期の一大イベントは間違いなくクリスマス商戦です。冬のボーナスが出て、皆さんの財布の紐が緩いこの季節に何を本屋は提案したらよいのか。お店によって打ち出すものは多少なりにも違ってくる筈。


当店はビジネス街のど真ん中にあるので、ちびっ子たちがほとんど来ません。今まで何店舗かお店を担当してきて初めてのことです。じゃあ、クリスマスプレゼントの絵本が売れない!?
いえいえ、クリスマスのプレゼントに絵本を贈るのは大人も一緒です。それなら大人向けの絵本を揃えよう!
ということで全く普段売れていないアニメ関連作品などを返本して、上質な何度でも読み返せるような絵本に品揃えを変えようと考えています。ロバート・サブダとかもいいですね。

The Wonderful Wizard Of Oz (The Childhood of Famous Americans Series)

The Wonderful Wizard Of Oz (The Childhood of Famous Americans Series)


あとは当然手帳と年賀状関連。まだ早くないか?と思いつつ、先週手帳を、今週年賀状関連を展開始めました。
まだこれから第2弾第3弾と黒い魔物と赤い悪魔はやってきて売場を席捲するわけで、何処で買っても一緒なら『ああ、あそこで売ってたから帰りに寄ってついでに買っていこう』なんてかんじで手にとってもらうのが大事なんです。
10月は認知度を上げることが第一なんですね。
実は去年のパソコン書の売上を見ると11月と12月が極端に上がっていない。むしろ他の店舗よりいけてない。ということが分かりました。詳しい話は前任者から聞くとして、明らかに初動の展開を渋って売り損じてたんじゃないかなと思いました。
それを反省と踏まえてきちんと(さっさと)展開しました。


下期のイベント的なツボは抑えて他のジャンルについても方向性を決めなければいけません。
来週月例のミーティングがあるので、スタッフさんたちに分かりやすく説明することも必要です。


下期の優先順位上位はジャンルで言うと雑誌と実用系です。どちらも今まで特定の担当者も居なくおざなりになっていたジャンルでした。潜在的に居るジャンルごとのユーザーの願いをどれだけ探し当てられるかが鍵だと思っています。
私の尊敬する上司にコトあるごとに言われたのが『誰に、何を売んねん。お前の棚はそこらへんがよう分からん』という言葉です。散々言われ続けて『分かってるけど出来ねえヨ』状態から最近ようやく『分かってますよ。ここはこんな人向けです』といえる棚が創れるようになって来ました。
例に挙げると生活実用の特に料理の棚です。上期の後半から料理の棚を少しずつテコ入れ始めて、新しく並べた商品が動くようになったのです。
当店の周りには料理を出すお店がたくさんあります。その立地のおかげで家庭料理の本よりも専門的な料理の本のほうが売れることが少しずつ見えてきたのです。1冊4000円もするような本もコンスタンスに売れ始めました。


はじめはタイトルだけで発注してしまい、あまりに分厚い商品が入ってきて途方にくれたこともあります。面陳にすると本が分厚いので棚に3冊しか入らないのです。そんな高めの本でも売れるのには軽く驚きました。
お母さんよりも料理を職にしている方が結構来店されることが分かってきたからアクションが起こせるようになって来ました。
他のジャンルも同じです。『誰に・何を』これを忘れないことがお客さんに支持される売場になるのだと信じています。


下期も優先順位を決めて、ジャンルごとに実行項目や方向性を明確にして、スタッフたちが迷わず仕事に打ち込める環境整備に努めたいですね。