カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(上)

今朝方読了。
ガンを宣告された40前の男を中心に、小学校時代の幼馴染4人の男女が幼き日に交わした夢を追って物語は進んでゆく。やがて迎えるその日まで、過去に残してきた様々な悔恨を彼らはそれぞれの方法で乗り越えてゆく。
命の重みを前面に打ち出しながらも、全編通して淡々と語られる静かな小説で、逆にそれがリアルに感じる。とても感動的な話なのだが、『疾走』や『流星ワゴン』を読んだ時ほどの衝撃は無く、少々物足りなく感じた。