地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

「結論から」「全体から」「単純に」をベースに物の考え方を鍛えましょうという内容。人に何をか伝えようとするときまず結論を話す。例えば「お話したいことは3点あります」という切り口から話すのもこの手法の一つ。最初に3点とあれば聞き手は準備がしやすいし、伝わりやすい。

万城目学氏の初エッセイ。ホルモーの誕生秘話や作家を目指したきっかけなどが収録されています。やっぱりどこかおかしな人なんだろうな。想像力豊かで。

北森鴻は非常に相性の良い作家さん。まだ2冊しか読んだことないけれど、文章が上品で(決して登場人物が上品なわけではありません)、謎解きも無理がない。しかし謎解きよりは登場人物たちのやり取りがメインだったりする。小劇団「紅神楽」を主宰する女優を中心に同居人や座付き演出家などが謎に挑むが、事件の解決の糸口はいつも料理だったりする。これがまた美味しそうな表現なのだ。短編集を続けて読む方式で、後半読み進めるにつれてだんだん話が分からなくなってくる。そして最後の最後で全ての話が繋がるのである。しかも読者の予想もしない方法で。

ワセダ三畳青春記の高野秀行さんが大学生のときにアフリカのコンゴまで探検に行ったときのお話。森見さんや万城目さんの話は幻想的である意味創造の世界だったりするが、この人のハチャメチャぶりは実話だから凄い。正しい阿呆ですね。椎名誠さんの若いころの無茶ぶりにちょっと似てるかも。