長野に異動した後輩に薦められて読んだ本。最近人に薦められてばかりだな。
文明開化の鐘が鳴り響く横浜から舞台は始まります。イギリス人女性のI・Bの東北から蝦夷(北海道)への道案内兼通訳をしたイトウ青年の純粋な、憧れの交じるIBへの愛情が旅を重ねるごとにひしひしと伝わってきます。
舞台は明治時代と、イトウ青年のひ孫に当たる女性の住む現代とで平行して進みます。
大きなハプニングは起きません。べたべたな恋愛ものでもありません。でも人間が生きていることの面白さが伝わる1冊でした。

5

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ずいぶん昔に『ジャンプ』という作品を読んで面白かったので購入して、しばらく積読状態だった本。1週間掛けてようやく読み終わりました。
物語の主人公は皮肉屋の小説家で、読んでいてムカムカしてきます。絶対友人になれない男です。小説家は途中から物語に参加します。それまでは印刷会社に勤める真面目なサラリーマンが主人公を演じます。最終的にはもう一人キーとなる女性がいて、その3人の(3人で会う場面は無いが)物語といってもいいかもしれません。
帯には恋愛小説と書いてあるのにどのキャラクターにも感情移入が出来ず、苦労して読みました。
しばらくは恋愛小説と名のつくものは控えたいと思います。反省。

旗師・冬狐堂 瑠璃の契り (文春文庫)

旗師・冬狐堂 瑠璃の契り (文春文庫)

旗師・冬狐堂シリーズ。今回も陶子さんが大活躍します。フィールドは日本全国。

新橋烏森口青春篇 (新潮文庫)

新橋烏森口青春篇 (新潮文庫)

学生のときに同級生のぎっちょに薦められて初めて読んだ椎名さんの本。高度成長期の話なのに今読んでも色あせていません。小説の中の椎名青年よりも年上になってしまった私は、同世代の仲間と盛り上がれるこんな中小企業もいいなと思ってしまいました。学生時代が懐かしいなあ。。