上野の森美術館で『井上雄彦 最後のマンガ展』行ってきました。
http://www.flow-er.co.jp/
井上雄彦は天才です。バガボンドのその後の武蔵を描いています。緻密な計算の上に成り立つ美術館全体を使ったコマ割り、Gペンでしょうか、細かい線で表された繊細な描写と、筆を使った大胆な力強い描写が混在しています。
武蔵の生涯は決して正義の道ではなかった。しかし彼の歩んだ道は、武蔵を慕ってくる弟子や周りの戦友たちによって許される。死の間際に彼が見た世界はとてもシンプルで深い世界でした。
作品は紙に、麻布に、美術館の壁に、様々な形となって描かれています。ゆっくりとバガボンドの世界に入り込むような錯覚に陥りました。きっとそういう意図が最初からあってのことでしょう。
最後まで巡ったとき、思わず深いため息をついてしまいました。

ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を (新風舎文庫)

ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を (新風舎文庫)

新風舎なんですねえ。面白い本なのですが。いえ、本に罪はありません。薄利多売の出版業界で、自分の売りたい本を売っていく姿勢がひしひしと伝わってきます。
巻末にショップリストが掲載されています。並び順からすると私がよく行く下北沢のお店は関東の1号店みたいです。

ブック・ナビ東京―必ず見つかる!書店&図書館800件徹底ガイド

ブック・ナビ東京―必ず見つかる!書店&図書館800件徹底ガイド

メタローグは2005年に倒産してしまったので、もう新刊書店では殆ど手に入らない本ですが、この本の中でVV下北沢店が180坪で紹介されていました。2004年と2005年の2冊持ってますが、他の出版社で新しい本出してもらえないもんかな。
ちょい、脱線。