雷の季節の終わりに

雷の季節の終わりに

恒川光太郎は『夜一』が直木賞候補になったり、日本ホラー小説大賞受賞したりと『夜一』が代表作の作家ですが、刊行されている他の2冊を読了。読み終わってまず思ったのは、好きな作家が一人増えたなということ。
『穏』という異世界に存在する隠れ里が舞台で、自分の出生に疑問を持ちながら暮らす小学生の男の子が主人公。なんとなく世界観が日本神話を思わせるような感じです。現実世界との接点が絶妙に描かれていて一気に読み終わりました。

ブックストア・ウォーズ

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前半は主人公の二人の女性がヒステリックに対立する様は読んでいて時に不快に感じる部分はありましたが、後半ある事件を境に団結して闘うようになってから俄然面白くなりました。
端々に書店の現実が見え隠れしますが、あくまでこれは書店ファンタジーかなと思います。ところで舞台は吉祥寺?