安楽椅子探偵
- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/01/24
- メディア: 文庫
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主人公はニュージーランドから来た私立探偵のフェアフィールドと、巣鴨プリズン内の囚人貴島悟。貴島は記憶喪失になっており、戦中の記憶が飛んでいた。どうやら彼は捕虜虐殺の容疑がかけられているらしいが、記憶喪失のため裁判が出来ずにいる。フェアフィールドは彼の記憶を取り戻すことを条件に、自身に依頼された人探しのため、巣鴨プリズンに自由に入館できるようになったのだが。。。
物語はフェアフィールドを中心に場面が動きます。逆に貴島は独房の中で推理し、フェアフィールドが得てきた情報を分析していきます。貴島はまるで安楽椅子探偵です。
頭脳明晰なフェアフィールドをも凌駕する貴島の推理力、洞察力は並外れたものではなく、しかし突飛な発想ではない。
読み進めていく折、常に納得しつつ話が進むので、一気に読み終えました。ラストのどんでん返しはなかなか秀逸です。