最近読んだ本

凸凹デイズ

凸凹デイズ

東急大井町線沿線の弱小デザイン事務所で働く若者たちの物語。現在と10年前の物語が交互に語られ、それぞれの思いが交錯してハッピーエンドを迎えます。
山本幸久さんの作品はどれも同じ温度で温かく、基本的に悪者が出てきません。気持ちに余裕のない方などに読んでもらいたいです。まだまだ人間捨てたもんじゃないなと感じるはず。疲れも取れます。

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

なかなか普段なじみの薄い、『林業』が主題の作品。横浜育ちの都会っ子がいきなり山仕事に従事することになり、そこで成長する物語です。直木賞作家の三浦しをん林業に焦点を当てたってだけでも面白いのに、登場人物が生き生きと描かれていて、山での生活がとても魅力的に思えてきます。実際にはもっと厳しい環境だったり現実だったりするのかも知れませんが、「なあなあ」の精神が息づいている世界は、とても平和で美しい世界です。
ちょうど、高野山目指している電車の中で読み終えたので、木々に囲まれた風景がだぶって見えました。実際設定されている三重県神去村(実在しません)と和歌山県高野山は近いことですし。

佐野実のラーメン革命― 麺は男、スープは女

佐野実のラーメン革命― 麺は男、スープは女

最後はラーメン本。今日1冊だけ入荷したのを目ざとく見つけ購入。1冊しか入ってないのに即買いしたのは、掲載されているラーメン屋さんがほとんど東京だったから。関西の人が読んでもあまり参考にならないだろうなあ。
掲載されているお店はいずれも有名なお店。私が通っていた九段下の斑鳩も載ってます。いわゆる魚介系。
ラーメンの味にこだわりがあるので、関西に来てなかなか自分に合うラーメン屋がなくて苦労していたのですが、天満で斑鳩に似た味のラーメン屋があってホッとしました。