年末年始に読んだ本

最近さぼり気味だったのでまとめて感想をば。

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

コミック担当のN君の影響で夏ごろからアニメをよく見るようになり、化物語のアニメの出来がよく、原作も読んでみました。西尾維新初読了です。元々ライトノベルとかを学生時代にたくさん読んでいたのでその延長なんだろうなくらいで読み始めてみましたが、言葉遊びが巧みですね。物語のテンポを緩めることなく次から次へと話が進んでいくので一気に読み終わりました。うん、アニメを読んでいる感じでした。褒め言葉です。シリーズの続編がまだ発売されるそうなので、偽物語も読んでおきます。
洗面器でヤギごはん 世界9万5000km 自転車ひとり旅III

洗面器でヤギごはん 世界9万5000km 自転車ひとり旅III

自転車で世界一周を成し遂げた石田ゆうすけさんのお話。『行かずにしねるか!』と同じ旅を、食にまつわるエピソードでまとめた話。グルメ日記でないところがいいなあ。その土地に自分の力で行った人にしか表現できない『現地感』みたいなものを感じます。

SOSの猿

SOSの猿

二人の主人公の物語が並行して進んでいきます。ひとりは助けを求める人を何とか救ってあげたいけどなかなか勇気が持てない青年。もうひとりは物事の原因をとことん追求せねば気が済まない男。伊坂ワールドの読者はこの二人がどうやって結びつくのかを楽しみにしています。幻覚幻想にも似た描写がところどころ差し挟まり、ふたりが出合いクライマックスに近づくとき、登場人物が全員嘘をつきます。その嘘によって真実が告げられます。適度な現実感を残した大人のダークファンタジーといった感じです。

滑り込みセーフかな。