最近読んだ本

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

猫のマドレーヌと小学1年生の女の子、かのこちゃんの不思議な物語。かのこちゃんのお父さんは万城目さんの他の作品の重要人物です。
町内という小さな世界は、知恵が啓かれたばかりのかのこちゃんにとってはまだまだとても大きな世界です。小さな女の子の視点から見える世界は冒険に満ちています。一方マドレーヌは迷い猫。1年前雷の夜にかのこちゃんの家の犬小屋に逃げ込んでから、かのこちゃんの家で飼われています。旦那さんは柴犬の!玄三郎。猫の視点からも交互に描かれます。
物語は小さな奇跡を紡ぎながら、時にユーモラスに描かれ、かこのちゃんの成長の足取りを刻みます。
今までの関西3部作のような個性の強い作品と異なり、穏やかな時間が流れる作品です。

ひかりのあめふるしま屋久島 (幻冬舎文庫)

ひかりのあめふるしま屋久島 (幻冬舎文庫)

屋久島の本屋さんで購入。
アンチアウトドア派だった田口ランディさんが、いかにして島に魅了されていったか余すところなく掲載されてます。屋久島に行く機会があるなら先に読んでおくとガイド的な役割も果たせると思います。情報は古くなっているかもしれませんが、地元の人の目線で書かれているので、生き生きとしているからです。
屋久島は、ただの離島という印象を持つ人もいるだろうし、宝島のような印象を持つ人もいるでしょうね。田口さんは島の人と触れ合うことで、断然はまったようです。
確かに島の人たちはみんな親切だったなあ。売店のおばちゃんとか、釣りしてる人とか。