約束の森

警視庁公安部を退職した男が与えられた仕事は、素性のわからない赤の他人との疑似親子を演じることだった。心を閉ざした男はそこで、人間に虐げられ生きる気力を無くした一匹の犬と出会う。 様々な組織の思惑が交錯する中、疑似親子と犬はゆっくりと過去を清算し、今を生きる活力を取り戻していく。 日常が丁寧に描かれ、いつの間にかクライマックスに向かっていた。ラストのどんでん返しは圧巻です。3度泣きました。

久しぶりに読みごたえのある本を読んだなあというのが率直な感想です。これからもっと多くの方に読んでいただきたいと思いますし、角川書店さんも力を入れて売っていこうという流れになってきています。去年のジェノサイドみたいに広がっていく気配がしますね。

約束の森

約束の森