店舗見学

最近めきめきと頭角を現してきた文庫担当のAくんと、文庫の展開の参考にと錦糸町の『談』と上野の明正堂アトレ上野店に行ってきました。
Aくんは入社半年間もない新人さんです。もともと本を読む習慣すらほとんどなかった彼も先輩のKさんにみっちり文庫の展開やら発注方法やらを教わり、しっかり来月からひとり立ちすることになりました。
今月からお勧めタイトルを1冊決めて販売を始めましたし、うちのお客さんに合う商品は何かを考えながら商品を選定始めました。
今回の店舗見学もAくんが希望してきたので実現しました。


錦糸町の『談』はかの有名なPOP王が絶賛した売り場で、私も千葉のお店に勤務していたときによく見学に来ていました。元々出版社の営業の方に勧められて見に行ったのですが、割りと大きなフロアなのに、細やかな商品展開とデコレートが見事な楽しい売り場です。
選定した一点をぐっと押し出す展開や、独自のテーマに沿って既刊本を多面陳展開して、どの本も新鮮に見えます。
しかもナイスなチョイス!
カタログでのアイライン展開もちょっとしたアクセントがあってテーマ性を感じるし、商品の内容によって仕切り板の字体を変えているのも凝っています。
見に行ったときもちょうど二人の店員さんたちがコーナー組みを作っていました。凝った平台の造りと、選定した本が見事にマッチしていて作っているほうも楽しそう!しかし、テーマが『自殺』っぽかったですが。。。なぜ、今、自殺?


小雨降る中、上野に移動。
明正堂に行く前に上野駅構内のブックガーデンへ。あ、ブックエキスプレスという名前に変わっていたんでしたね。
エキナカということでしっかりエキュートの本が一等地で平積みされていました。

ecute物語

ecute物語

文庫の多面陳も勢いが違いますね。ふたりでしっかり推してる商品をチェックしていざ明正堂へ。


明正堂アトレ上野店は多面陳展開に全部違う手書き帯POPを付けて徹底して売るのがお店の売りで、セカチューブームの火付け役としても有名です。それを見せるためにAくんを連れて行ったのですが、ありゃりゃ、手書き帯POP殆どないではないか。担当の方代わってしまったのかな?
圧倒的に文庫を展開しているのはそのままに、ちょっと落ち着いた感じがありました。
ここのお店のコミック売り場も抑えておくべき。コミック担当の方のコミック好きな感じがびんびん伝わってきます。POPの賑やかさや、ほかのお店ではあまり見かけない商品群。新刊コミックについているPOPは発売日と前巻までがどこの棚に置いてあるかが分かるようになっています。いいっすね、うちでも真似てみようかな。


今日廻った書店は全部当店よりも大きな売り場でしたが、どんな人に買ってもらいたいか、売りたいものを明確にして手を抜かず商品を引き立てているところはどこも一緒でした。Aくんも大満足のようで連れてきて良かったです。