古道具 中野商店 (新潮文庫)

古道具 中野商店 (新潮文庫)

小説を読んでいて、ドラマや映画になったらこんな人が演じるだろうと、配役がぱっと思いつく事がよくあります。
2年前ハードカバーで読んだとき、中野さんは絶対竹中直人だと思いました。
『古道具 中野商店』は「だからさあ、」と前後の文脈も全く無い口癖の、中野さんという店主が勤める古道具店を中心に繰り広げられる、一風変わった人たちの物語で、中野さんはニット帽をかぶってひげ生やしてちょっとお姉系のおじさんです。
バイトで雇われているヒトミとタケオはそれぞれ、西田尚美妻夫木聡をイメージしながら読んだのを覚えています。
川上弘美さんの書く小説はどんなにどろっとした内容の話でも、さらっと読める感じがするのでつい手にとってしまいます。癒されるといったらいいのでしょうか。
詳しい内容はうろ覚えなのですが、とても面白かったのを覚えているので、先月末にようやく文庫化されたということで改めて買って読んでみようと思います。