自分がいなくてもまわるチームをつくろう! (アスカビジネス)

自分がいなくてもまわるチームをつくろう! (アスカビジネス)

『不在のマネジメント』という言葉がこの本のキーとなります。不在のマネジメントとは、リーダーがオフィスにいなくてもチーム(組織)がまわるということ。社員の異動のタイミングが早い私の会社では個々のマネジメント能力が非常に重要な意味があると思い購入しました。
私が持論として昔から持っていたのは、社員の究極の仕事は自分の仕事をなくすこととクレーム対応のふたつのみ。不在のマネジメントの実行は実は前の会社にいたときから考えていました。『自分の仕事をなくすこと』というと少々乱暴な感じに聞こえるかもしれませんが、信頼できる部下を育てて、自分の成長と部下の成長を促すというもの。そして、自分がいなくてもお店が運営できるようにツールやマニュアルを開拓すること。
お店は個々のスキルレベルによって、運営レベルに差があってはいけないと常々考えています。人に紐付いた運営だと、ある仕事を任されている人が急に休んでしまったりしたらそれだけでそのサービスレベルが低下してしまうではないか、ともすれば他の人の作業も巻き込まれて、その日は何も出来ませんでしたなんて事後報告受けかねません。それがある一定のレベルでのマニュアル化、ツール活用化することで誰が当日出勤していてもある程度サービスに影響が出ないようになります。
本の内容そのものは、私にとって正直真新しいものはありませんでした。ただ、「それお前の仕事じゃないやろ!」と言いたい人が結構周りに居ます。そんな人たちに読んで欲しいです。アルバイトリーダーの中にも。後輩の仕事を替わりにやって早くその仕事が終わっても、チームも後輩も成長できませんよね。
就職先が見つかってバイトにまた力を入れ始めたU君に読ませようと思ってます。