トークショー&サイン会

ゾーニング変更後いったん家に帰り、寝ぼけたまま立川へ。立川のオリオン書房ノルテ店で椎名誠さんのトークショー&サイン会に行ってきました。
椎名さんは学生時代の友人の影響で読み始めました。最初にその友人に借りた本が『岳物語』『新橋烏森口青春篇』という2冊の文庫本でした。それからおよそ10年後本屋大賞の発表会で恩田陸さんと談笑されている生椎名さんを見られた時の感動は今でも忘れられません。
今若いスタッフに聞いてみるとあまり知らない人が結構いてがっかりしているのですが、大作家さんであることは言うまでもありません。

トークショーでは本の雑誌社の社長である浜本茂さんと昔を振り返った話をしてくださいました。椎名さんは単行本でときどき自伝的小説を書かれるのですが、そのときのエピソードがご本人から次々と語られるのですからこれは楽しい。本の雑誌社で初めて採用した社員がのちの群ようこさんである話は有名ですが、その当時の事務所であった面白話などいろいろ聞けました。
実は本の雑誌は去年の年末休刊の危機に瀕していました。雑誌が売れないという出版業界全体の負の流れに逆らえず経営状態も非常に厳しい状態であるといいます。お二人も今後の会社について初めて真剣に話されたそうです。
私は書店員ですから本を売る立場であり、買う立場でもあります。出版業界の不況(現実的には衰退とまで言われています)のなか、自分でできることと言えばたくさん本を売る努力をして、たくさん自分でも本を買うことしかないと思います。
今まで自分の興味のある特集組んでるときぐらいしか本の雑誌を買っていなかったので、定期購読していこうと思いました。

写真はトークショーの後参加者ひとりひとりにイラスト付きのサインをしている様子です。

参加された方の中には一緒に写真を撮ってもらっている方もいましたが、またいつか本屋大賞の発表会で書店員としてお会いできるかなと思い、写真はやめときました。
シャッター押してたの杉江さんだったし。
今回のイベントで新たな発見をしたことと言えば、杉江さんの営業日誌でよく男勝りな言動が描かれている事務方の浜田さんが実はとても綺麗な方だったということ。短髪でジーンズ姿は活発な印象でそこはあまりイメージと変わらなかったのですが。本の雑誌社いいなあ。私昔から節目節目で短髪の女の子に惹かれていたんですよ。どうでもいい話ですね。


社全体が家族のような雰囲気でイベント自体も楽しかったです。