万城目ワールド

プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ

万城目学の最新刊。京都・奈良についで関西3部作の最終章。今回の舞台は大阪城擁する巨大都市大阪。なかでも下町とも言うべき昭和の香り漂う空堀町が主な舞台です。
東京からやってきた3人の会計検査員と、大阪で生まれ育った中学生の大輔・茶子が出会うとき、物語はありえない方向へと加速していく。。。やがて訪れる大阪の停止。その意図するものとは? と、とんでもない展開ですがプロセスが読めてしまったのは登場人物たちがあまりにも出落ちすぎてたからでしょうか。
分かりやすかったなあ。ネタバレしてはいけませんのであまり多くを書けませんが、歴史が好きな方なら思わずニヤリとしてしまう筈。チョイ役ですが鹿男に出てきた、大阪女学館の難波先生も登場します。
個人的には大輔たちの同級生の島君・通称ジャコ屋が男らしくてかっこいいです。山本太郎みたいな感じです。